C5 秋
C5-1 秋複合
遠望の 富士の高嶺が 透き通る 落ち葉舞い飛ぶ 木枯らしのなか 2009年12月30日 b5 T3290
黄金の 銀杏並木の 散歩道 秋のこぼれび まだらに染める 2009年12月9日 b4 T3277
秋深し 神宮前の 並木道 黄色に染まる 銀杏並木 2008.10.18 b4 T3068
秋雨に 葉陰に蝶が 縮こまり 夏の名残は 消え去ってゆく 2008.09.14 b4 T3055
朝夕が 涼しくなって 安堵する 猛暑の日々に 待ち侘びた秋 2008.08.18 b4 T3027
コオロギの 声が日に日に 強くなる 猛暑の夏は 雨に流され 2008.08.27 b4 T3026
夕焼けに 頭(かしら)を向けて 涼しげに 空に並んだ 燕の楽譜 2008.07.25 b3 T2993
秋雨に 虫の声まで 流される 静かな冬が そこまで来てる 2005.10.11 B4 T2407
湯上りの 火照った体に 涼風が 空一面の 虫の声聞く 2005.10.06 B4 T2404
湯上りに 夜空を眺めて 月を見る 愛を求める 虫たちの声 2005.10.06 B4 T2403
コウロギが 精一杯に 泣き出した 残り少ない 愛の叫びか 2005.08.28 B4 T2370
早暁に カナカナカナと ひぐらしが あぶらぜみまで 合唱始める 2005.08.28 B3 T2367
せみの声 残る残暑の 夕暮れに コウロギの音色 聞こえ出し 2005.08.21 B4 T2363
あき近し 風鈴の音 澄みだした 真夏の音と 違う音色が 2005.08.21 B4 T2362
夏も過ぎ 影もまばらな 砂浜に 波とたわむる 犬と子供が 2004/ 9/13 B3 T2102
台風が またまた来ると 蒸し暑き 寝るに寝られず コウロギを聞く 2004/ 9/ 7 B4 T2098
霧雨が (きりさめ) 銀杏並木に 降り注ぐ 黄色に染める 準備始まる 2004/ 9/ 4 B4 T2096
コウロギが 残りの夏を 謳歌する あらん限りで メスを呼ぶ声 2004/ 8/31 B4 T2094
鈴なりの オレンジ色の 柿の実が 朝日を受けて 朝の笑顔を 2003/12/19 B4 T1890
笠を打つ 小太鼓の音 あめあられ 回りは消えて 急ぐは家路 2003/12/ 3 B5 T1845
秋雨に 赤い紅葉に 黄の銀杏 輝き光る 命の最後 2003/12/ 3 B4 T1844
透き通る 赤の紅葉に 黄のイチョウ コスモスピンク 足早な秋 31,10,01中知 (60) T1070
静寂の 露天に一人 我忘れ そよと湯煙 月がゆがむ 31,10,01 中知 (60) T1068
十五夜に 手招くススキに 誘われて 月光浴びて コオロギの宴 13,10,01 中知 (60) T1052
都会では トンボがね 水と間違え 磨いた車に 卵をつける 04,09,98中知 (57) T306
台風で 川の岸辺の 草草は 石を抱いては 水引くを待つ 20,06,97 中知 (56) T128
中秋の 名月歌う 虫の声 ススキしらほと 月を眺める 02,09,02 中知 (61) TH259
冴え渡る 中秋の月 白銀に 銀色家に 窓には灯火 02,09,02 中知 (61) TH258
冴えた月 コオロギの声 透き通る 虫の音だけが 空を覆う 02,09,02 中知 (61) TH257
熱帯夜 コオロギ鳴くも 夜が白む 眠れぬままに 雀の声が 10,09,00 中知 (59) TH247
銀杏の木 黄金の葉は ちりぢりに 枯れ枝の中 頑張る一葉 08,01,98 中知 (57) TH201
銀婚で 宮島モミジ 父母と見る 父母に感謝の 過ぎた25年 22,12,97 中知 (56) *TH200
樫の木は 幹突張って 風受ける 台風ごとき 何する者ぞと 21,06,97中知 (56) TH199
宮島で 紅葉の中で 鹿ポーズ 女房の横で 小首を傾げ 22,12,97 中知 (56) *TH190
秋雨は 銀杏並木を 黄に染める 一雨毎に 夏を脱ぎ去る 09,01,98 中知 (57) TH189
陽を受けて 銀杏並木は 黄金敷 夏の思い出 風に踊るよ 09,01,98 中知 (57) *TH188
家朽ちて 柿の実成るも 誰ぞとる 此処で暮らした 思い出も朽ちる 09,01,98 中知 (57) *TH187
厳島 朱色の中に 銀杏映え 平家の雅 波のまにまに 22,12,97 中知 (56) *TH186
葉が落ちて 防風林に 柿見つけ 冬の支度を 早くせねばと 15,12,97 中知 (56) *TH185
葉を落とし 枝だ撓らせる 柿の実が つやつやの顔 夕日を受ける 15,01,97 中知 (56) TH183
秋茜 二連編隊 秋仕舞い スイー スイーと トンボの夫婦 01,12,97 中知 (56) TH180
夏草が リーンコロコロ 泣き始め 深夜の庭で 満月を見る 14,11,97 中知 (56) TH178
幹揺らし 台風しのぐ 大ケヤキ 風の強さに 任せるままに 21,06,97 中知 (56) TH149
シジミ蝶 野菊の上で 友を待つ 時のまにまに 静かに待ちわび 15,06,97 中知 (56) *TH136
秋の花
鶏頭けいとう
とさかをば 真っ赤に立てた 鶏頭花 残暑の中で 鶏冠に来たと 26,10,97中知 (56) TH177
コスモス
あき桜 細いうなじの 美人達 ささやき声が 野原をそよぐ 2004/ 9/28 B4 T2120
秋風に 漂う花は 秋桜(あきざくら) 赤 白 ピンク 夕日に映える 2004/ 9/28 B4 T2119
コスモスが 風に吹かれて 舞い踊る 手弱女なれど けなげな姿 2004/ 9/ 7 B4 T2097
友の墓 思いで揺れる コスモス花 5年の月日 昨日のごとく 01,12,97 中知 (56) TH182a
強烈な 日照りは何時か 懐かしく 涼風の中 揺れる花々 30,07,62中知 (62) TH182b
彼岸花(曼珠沙華)
赤いもや 秋を知らせる 彼岸花 首だけ伸ばし 衣をつけず 2008.09.25 b4 T3050
曼珠沙華 情熱的な 美人でも 葉っぱも付けぬ 丸裸では 10,10,98中知 (57) T528
曼珠沙華 彼岸に咲いて 死者の花 夏に咲いたら 情熱の花 10,10,98中知 (57) T527
曼珠沙華 彼岸に咲いて 死者の花 夏に咲いたら 情熱の火炎 20,09,98中知 (57) T328
曼珠沙華 着物を何処に 脱ぎ忘れ 火炎の炎 ご先祖様に 21,06,00 中知 (59) * TH224
曼珠沙華 エキゾチックな 彼岸花 墓の周りで ご先祖慰め 15,11,97中知 (56) *TH179
ススキ・泡立ち草
十五夜に 穂先揃え ススキ揺れ 白夜の中で 透き通る空 12,10,01中知 (60 ) T*51
ススキの穂 泡立ち草と 秋語る 過ぎ去る想い 風になびかせ 15,11,97中知 (56) TH184
新参の あわだちそうが 埋め尽くす 河原の隅に ススキあり 27,06,97 中知 (56 ) T133
菊
大菊は 江戸の昔に 咲き始め 朝日を受けて 雅に競う 2004/11/22 B4 T2210
幾百の 細かな技の 霞菊 自然の造り 手抜きを知らず 2004/ 9/28 b4 T2118
風に揺れ 漂う花は 霞菊 近寄り見れば 繊細なこと 2004/ 9/28 B4 T2117
老夫妻 門に並べた 大菊と 日溜まりの中 自慢の笑顔 30,10,02 中知 (61)│ T*377
門前に 菊の大輪 並べては その見事さで 家は晴れ晴れ 30,10,02 中知 (61) T*376
幾世代 咲かせ続けた 大菊は 色や形の 違いさまざま 30,10,02 中知 (61) │ T*375
猫ジャラシ
風受けて 猫ジャラシ そーよそよ 何時か来た道 古里の音 20,07,97 中知 (56) TH160
トウガラシ
星形の 可憐な花は 唐辛子 実の激しさを 内に秘めつつ 08,09,02中知 (61) T*300
白紫赤 色変わりする 唐辛子 色を楽しみ 食して燃える 17,09,97 中知 (56) *T204
唐辛子 白紫赤と 日々変わる 色を楽しみ 食して燃える 03,10,97中知 (56) TH174
ムラサキシキブ
いにしえの 美女の誉れと たとえらる 紫式部の 可憐な事よ 2003/10/ 3 B4 T1781
公園で 紫式部 小さな実 色の清楚さ 爽やかなこと 2003/10/ 3 B4 T1782
先人が 紫式部と 名を付けた 実の可憐さは 誰もが納得 16,09,02 中知 (61) │ T1317
月見草
月見草 昼間の姿 哀れなる 宵闇時に 微笑み見せる 14,05,97中知 (56) *T61