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A:X礼節      39

X:@礼儀     9

◎親しければ 親しいほど  近しき中にも垣を結え(ちかしきなかにもかきをゆえ) 節度を持て

 余裕があれば  衣食足りて礼節を知る(いしょくたりてれいせつをしる)  礼儀が わきまえられる 

 立ち振る 舞いが 良いと 立派に  鳶も居ずまいから鷹に見える(とびもいずまいからたかにみえる) 

 型に 捕らわれすぎては 礼勝てば即ち離る(れいかてばすなわちはなる) 人は離れる

 礼儀も 度がすぎると  礼も過ぎれば無礼となる(れいもすぎればぶれいとなる) 無礼と同じに

 作法が多いと 礼煩わしければ即ち乱る(れいわずらわしければすなわちみだる) 混乱する

 尊敬していたら  三尺下がって師の影を踏まず(さんしゃくさがってしのかげをふまず) 影も踏まず

 遠慮のしすぎは  湯の辞儀は水になる(ゆのじぎはみずになる) かえって 失礼だ

 何事も 邪魔せぬように  仲人は宵のうち(なこうどはよいのうち) 引き時が 肝心
 
X:A名誉        3

 どんなに困窮しても 渇しても盗泉の水を飲まず(かっしてもとうせんのまず) 不正は行わず

◎いかなる苦難の時でも  雪中の松柏(せっちゅうのしょうはく)  節操を変えない人だ

 固執するは 名を汚すと  功成り名遂げて身退くは天の道なり(こうなりなとげてみひくはてんのみちなり)  
 
X:B恩・情     19

 おごらずに  暑さ忘れれば陰忘れる(あつさわすれればかげわすれる) 過ぎた日の 思い忘れず

 恨みに 思うことも 仇を恩にして報じる(あだをおんにしてほうじる)  面倒を 見てやる

 小さな怨みは  大徳は小怨を滅ぼす(たいとくはしょうえんをほろぼす) 恩恵で消すこと

 恩情を 受けた 情けに刃向かう刃なし(なさけにはむかうやいばなし) 相手には 逆らえず

 日常の 行いが 仇も情けも我が身より出る(あだもなさけもわがみよりでる) 自分に返る 

 怨みに報ずるに徳を以てす(うらみにほうずるにとくをもってす) 受けた侮辱を 許してしまえと

 世間では 判官びいき(ほうがんびいき) 弱い者や 悲運の者に 同情する

◎人知れず  陰徳あれば陽報あり(いんとくあればようほうあり) 善行すれば いつか光る

 いつの世も 好い行いは  好事門を出でず(こうじもんをいでず) なかなか 伝わらない

 優しい人も  仏の顔を三度(ほとけのかおをさんど) 度重なれば 我慢出来ない

 敵対している者に  敵に塩を送る(てきにしおをおくる) 別な事で 助ける

 無慈悲で 冷酷な人も 鬼の目にも涙(おにのめにもなみだ) 時には目に涙が

 損を させられた 相手に  泥棒に追い銭(どろぼうにおいせん) 更に 利益を付ける

 いつの世も  測り難きは人心(はかりがたきはひとごころ) 変わりやすくて あてにはならぬ *****

 情のない人が 鬼の念仏(おにのねんぶつ) 表面だけの 慈悲行為を してみせる

 親切にすれば 情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず) 我が身に 帰る 時あり

 他人の援助は 一時のことで  他人は時の花(たにんはときのはな) あてには 出来ない

 苦難の中で 助けられて 地獄で仏に会ったよう(じごくでほとけにあったよう)  感謝をする

 少しばかりの 援助や努力では どうにもならない 焼け石に水(やけいしにみず) 
 
X:C不義理     8

 勝手な者だ 用ある時の地蔵顔用なき時の閻魔顔(ようあるときのじぞうがおようなきときのえんまがお) 

 恩を 忘れるとは 借りる時の地蔵顔返す時の閻魔顔(かりるときのじぞうがおかえすときのえんまがお) 

 過ぎた日の 恩情忘れて  恩を仇で返す(おんをあだでかえす) 不利益を与える

 恩を受け 後足で砂を掛ける(あとあしですなをかける)  大きなお世話と 善意を恨む

 面倒を見て  飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる) 油断をしたら 裏切られた 

 小さい恩は 分かっても  大恩は報ぜず(だいおんはほうぜず) 大きな恩は分からず

◎苦しき日 雨晴れて笠を忘る(あめはれてかさをわする) 成功すれば 全てを 忘れる

 信頼していた者に 煮え湯を飲まされる(にえゆをのまされる) 裏切られてしまうこと